Friday, March 19, 2010

読み書き

アメリカでも日本でも、小学校へあがる前に「読み書き」を子どもに教えることが大切だと本気で思っている大人があまりにも多すぎるような気がします。私はそんなことはどちらかといえば逆に遅い方が良いと思っています。ところが残念なことに私と同じような考えをお持ちのお父さんやお母さん方に実際にお会いしたことはなく、特にここシリコンバレーで私はかなり珍しい存在です。シュタイナー教育に興味を持つ親御さんたちとならもう少し意見が合うかもしれませんね。

昨日も息子のクラスメートのお母さんと話していた時にこのことを実感しました。ある幼稚園(Kindergarten)の先生がものすごく良いというので理由をたずねますと、

「ABCや本を読むことをしっかり教えてくれるから」

という答えでした。あー、またか・・・と悲しくなりました。

もっと悲しいのは、絵本を一人でスラスラと読めると親に褒められる幼い子どもたち。私は彼らが気の毒でしょうがありません。それはきっとただ字を追っているだけのことで、絵やお話を心の中で楽しんでいるはずがありません。

私は自分の子どもたちに「お母さん、もう自分で読むからいいよー」と言われるまで絵本を読んでやるつもりです。十歳くらいまで続くといいなぁ。

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